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Indrawati, I.*; 熊沢 蕃
JAERI-Research 2000-005, p.28 - 0, 2000/02
線量-反応関係の特性理解及び生物学的線量評価用の校正曲線作成法に役立てるため、染色体異常データの新たな解析法を示す。線形スケールと対数スケールを1つにしたハイブリッドスケールを用いると、通常方眼紙、2種類の片対数方眼紙及び両対数方眼紙を連続的に接続した1つの両混成方眼紙が得られる。この方眼紙を用いると、直線上に並ぶデータ点の傾向から、9種類の線量-反応関係のいずれで適合されるかが知られる。これらの適合モデルを総称してハイブリッドスケールモデルと呼ぶが、本報ではヒトリンパ球の染色体異常データにこれらを適用し、従来モデルの直線-2次式モデルよりもデータへの適合性が勝れていることがわかった。また、直線状校正曲線は推定精度上の利点があるため、これに適したモデルを調べたところ、ハイブリッドハイブリッドモデルがよいことがわかった。
井上 義教
JAERI-Research 95-073, 11 Pages, 1995/11
速中性子線でin vitro照射した血液リンパ球中に誘発される二動原体染色体に関する低線量域における線量-反応式は殆ど発表されていない。そこで、中性子線被曝事故時に必要な、このような領域における線量-反応式を求めるためにこの実験を行った。ウサギの血液を平均エネルギー2.35MeVのCf中性子線でin vitro照射した。照射は2-20mGyの線量範囲で行い、線量率は0.145-0.31mGy/分であった。線量-反応式を線型回帰分析により求めた。本実験データと他の研究者が報告している低線量域でのデータと比較、検討を行った。RBE値は、150kVp X線を標準放射線とした場合、約13mGyで最大値40になり、これよりも線量が増大しても、あるいは減少してもRBE値は減少する傾向を示した。
井上 義教
JAERI-Research 95-039, 9 Pages, 1995/06
二動原体染色体発生率に基づく生物学的線量計測を行うには、二動原体染色体発生率と吸収線量との関連を求めておくことが必要である。本実験はその資料となるデータを得るために行った。ウサギのリンパ球をX線で種々の線量照射し、リンパ球中の二動原体染色体発生率を調べ、文献に見られるデータと比較した。線量-反応曲線を繰り返し重み付最小二乗法を用いて求めた。しかしながら、低線量域での線量-反応曲線は直線に近いという報告もあり、本実験結果も直線状であったので、直線式を線型回帰分析により求めた。カイ二乗検定の結果0.5Gy以下の低線量域では、発生率は直線式に最も適合していた。二動原体染色体発生率の分布をポアソン期待値と比較した結果、0から1Gyの線量範囲で発生率はポアソン分布に従っていた。
井上 義教
JAERI-Research 95-002, 16 Pages, 1995/01
放射線によって誘発されるリンパ球中の二動原体染色体発生率は、同一線量を照射しても、照射する放射線の種類やエネルギーによって異なり、放射線のエネルギーが低くなると、発生率が高くなることが知られている。この事実から、電磁放射線の場合、ファントム内の血液試料が置かれる位置により、同一線量を照射しても、発生率が異なることが予期される。このことを実証するために、37Cの温水ファントム内の水深1.5、5、10、15cmの位置にヒトあるいはウサギの血液試料を置き、Coで250mGy照射し、それぞれの位置に置かれた試料のリンパ球中の二動原体染色体の発生率を求めた。その結果、発生率が試料の置かれる水深により数倍異なることが実証されたので、生物学的線量計測を行うための線量-効果曲線を求める際、水深5cmの位置に試料を置くとよいことが分かった。